乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

安保法制成立

「平和安全法制」が参院本会議で可決、成立しました。
この採決によって成立したのは、新たな法律が1本と、既存の法律の改正が10本。
 
この法案には、さまざまな問題が指摘されているし、これからも新たに指摘される問題は出てくるように思います。
というのは、この法案の審議において、衆議院での論議において「違憲法制」であることが明確に指摘され、参議院での議論においては「具体的にどのように運用されていくのか」について、政府は「総合的に判断して」と繰り返すのみで、実際にどのように運用されていくのかが少しも明確にならなかったことがあります。
さらに、実際に自衛隊の運用に関わる中谷防衛大臣の、そして安倍総理大臣の答弁が時間を追うごとに変化していき(「ホルムズ海峡」とか)、運用に際して一貫した方針が貫かれるのかどうかも、不明になっているのではないかと思います。
 
しかし、この法制は実際の運用に至るまでにある程度の時間が必要でしょう。
事前に法案可決を前提とした準備も防衛省内では進められいるらしいですが、実際に自衛隊を戦場へ(戦場でない、と政府が判断した場所でも、国家あるいは武力勢力が日本政府の判断を尊重するかどうかは分からない)送り出すまでには、さまざまな「法律に沿った実務的な調整」が必要になると思うし、「明日、戦場に自衛隊を送る」ことにはならないでしょうが、それにしても、実際に派遣先で自衛隊が受ける攻撃とそれに対する具体的な行動がどこまで法律で保障されているのかは、曖昧なままです。
 
その根源を辿る旅路は、かなり長くなりそうなので、息長くやってみようか、と思いますが。
 
いずれにしても、成立してしまったこの法制をどう取り扱うか、政府の動向を注視すると共に、政府の「総合的判断」と注意深く見つめていく必要がありそうです。