通常国会も終わり、いよいよ参議院通常選挙、ということになるでしょうか。
少し、考えてみましょう。
参議院議員の任期は6年、解散なし。そして「3年毎にその半数を選挙で選出し直す」ことになっています。今夏の選挙でも、任期を終了し、選挙に委ねられるのは参議院議員242名の半分、121名を選びなおす選挙です。
逆に参議院においては解散もない、任期も固定、しかも6年と長い期間を議員としての活動に当てられるため、より長期的な視野や、政局に左右されない主張がしやすい、かも知れません。…と、思えるのですが、議員本人にとってどうか、は分かりません。
それでも、日本という国家の運営に関わる要職であることには変わりなく、さらに言えば衆議院が解散され、次の衆議院議員が選出されるまでの期間では国会(立法府)の役割を担う唯一の議院、ということになります(憲法第54条)。この場合は、臨時とはいえ国会の機能を一手に引き受けることになる、そのメンバーを選ぶことでもある、わけです。
そんな訳で、今回の選挙は、今後6年間(2022年まで)、国会(立法府)での審議を委託する議員を、また政党を選びなおす選挙になります。
何を当たり前のことをちまちまと書いているか、と言われそうですが、こうした「当たり前のこと」をいちいち確認していかないと、昨今の議論では、時として「議論の前提だった事柄」がすっ飛ばされた議論になりがちなような気がするもので。
そして、直近に迫った参議院議員通常選挙。
これについては、改めて考えることにします。