乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

参院選に向けて

通常国会も終わり、いよいよ参議院通常選挙、ということになるでしょうか。
 
安倍首相は「消費増税延期について、参院選で民意を問う」と言っているようですが、それは参議院通常選挙で問えるようなことなのでしょうか?
 
少し、考えてみましょう。
 
 
参議院議員の任期は6年、解散なし。そして「3年毎にその半数を選挙で選出し直す」ことになっています。今夏の選挙でも、任期を終了し、選挙に委ねられるのは参議院議員242名の半分、121名を選びなおす選挙です。
これは、とても単純な計算ですが、衆参合わせて717議席(現在欠員あり)のうちの121名、約17%の議席が国民に選び直される選挙、ということになります。
 
という訳で、議席数としては国会議員の勢力図に多大な影響を与える選挙ではない、ということは、最初から頭に入れておいた方がいいのでは、と思います。
 
逆に参議院においては解散もない、任期も固定、しかも6年と長い期間を議員としての活動に当てられるため、より長期的な視野や、政局に左右されない主張がしやすい、かも知れません。…と、思えるのですが、議員本人にとってどうか、は分かりません。
 
それでも、日本という国家の運営に関わる要職であることには変わりなく、さらに言えば衆議院が解散され、次の衆議院議員が選出されるまでの期間では国会(立法府)の役割を担う唯一の議院、ということになります(憲法第54条)。この場合は、臨時とはいえ国会の機能を一手に引き受けることになる、そのメンバーを選ぶことでもある、わけです。
 
そんな訳で、今回の選挙は、今後6年間(2022年まで)、国会(立法府)での審議を委託する議員を、また政党を選びなおす選挙になります。
 
何を当たり前のことをちまちまと書いているか、と言われそうですが、こうした「当たり前のこと」をいちいち確認していかないと、昨今の議論では、時として「議論の前提だった事柄」がすっ飛ばされた議論になりがちなような気がするもので。
 
そして、直近に迫った参議院議員通常選挙
これについては、改めて考えることにします。