乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

聞いておきたいことが、ひとつだけ

これは、聞いておきたいな、と思ったことがひとつ。

以前から自民党を支持する方々へ聞いてみたい気がする質問がひとつ。今の安倍政権、安倍自民党は「あなたの支持する自民党と、同じ党なのか、違うのか」ということ。

自民党支持者ではない自分から見れば、それは外から見た「外面的な自民党像」であり、自民党を支持する方や、自民党員として活動する方々からすると「見え方が違う」のは当然だとは思いますけど。
でも、以前の自民党ならば、もっと市井の人々の意見に対して、敏感に反応した発言をする議員が多くいた印象があるのですが、その印象は間違っているのでしょうか?

安倍首相の国会答弁は、野党の質問に明確な答弁をすることなく、質問の内容を(故意に、と思えるような答え方で)取り違え、反らし、言質を取られないことだけが目的のような答弁に終始しているような気がします。
これは、安保法制の論議から一貫しているように感じられます。安倍政権閣僚の答弁は、徹底して「国民の理解を得る」話し方ではなく、「言質をとられることを避ける」話し方に終止しているように感じられるのです。

これは、どういうことなのでしょう。
徹底して言質をとられることを避ける答弁というのは、突きつめていくと「この先、今と別のことを主張することが前提」になっているのではないのか、と思えてしまいます。多分は夏の参院選、あるいは衆参同時選挙まで、何とかのらりくらりとかわして行きたいのではないのか、と勘ぐってしまう答弁なのです。

では、衆参同時選挙を乗り越えた時、安倍政権が主張することは、どんなことなのでしょう。
それは、自民党を支持する方々にとっても、納得できる主張なのでしょうか。

そんなことを思うのは、政党としての自民党の支持率と、安倍政権の政策に対する支持率に乖離が生じているからです。宜野湾市長選では「自民党推薦候補の支持率」と「基地の辺野古移設への支持率」とは明らかな乖離を生じています。それでも自民党は、辺野古移設の争点化を避けた佐喜真候補の当選を「辺野古移設への支持」と主張しています。自民党の政策は「国民の支持を得ている」のでしょうか。

自民党支持者にとっても、今の安倍政権の政策に部分的に異議を唱えることが可能なはずです。市井の自民党支持者の方々が、全て「自民党中央執行部の意見に上意下達」でないならば。多様な意見の表出こそが、この国が「民主的に運営されている」ことの証しなのですから。

民主主義政治とは「大同小異」ではなく、「小異こそを大同に取り込む」、「少数者の意見を取り込んだ多数意見を形成する」政治なのではないか、と思います。今の自民党政権に、それができているのでしょうか。
「小異を無視して大同を主張する」のは民主主義的ではない、と考えます。「多数決主義」は「民主主義」とは違います。「選挙で勝利したから、自分らの主張は全て国民に支持されている」という主張は、支持率と政策各論の支持率との乖離から、誤った主張であると思えるのですが。

再度、聞いておきます。今の自民党安倍政権は、「あなたが支持する自民党」と同じものですか?


あ、返事は必要ありません。返事をされても、応答している時間はないと思われるので。