乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

【酔っ払いがこぼす】

酔っ払いながらも、頭から離れないふたつの文章を引用する。
どちらも孫崎享『戦後史の正体』からの引用。

鈴木貫太郎内閣が(一九四五年)八月十七日に総辞職したことをうけ、東久邇宮稔彦王を首相とする史上唯一の皇族内閣が誕生していました。関係者は、みな(ポツダム宣言受諾の)調印式で屈辱的な降伏文書に署名しなければならないことを知っています。ですからできればその役割を担いたくない。みな、逃げます。 (p.28)

九月二日の降伏文書への署名のあと、(中略)米国はなにを一番重要だと思っていたでしょうか。それは戦争犯罪人の処理でした。(中略)
さあ、大変です。戦犯になれば銃殺される可能性すらあるのです。
その結果、多くの人がなんとか戦犯になるのを逃れようと、米軍と接触し始めます。「自分は罪がない」という人もいれば、「罪があるのは別の人間だ」といって罪を逃れようとする人も出てきます。
(中略)
「最上級の幹部たちが、ひんぱんにマッカサーのもとを訪れるようになり、みな自分の安全を図ろうとしている」 (p,35-36)

「責任の回避」と「自己保身の優先」は、71年前から、日本の政治家の性根に刻み込まれている、ということでは、ないですかねえ。ないですよねえ。ないと信じたいですよねえ。…ねえ?