引き続き、2016年度の決算書を見ていきます。
数字は端数を四捨五入してますので、差額が合わない数字もありますが、ご了承を。
歳入(つづき)
前回の記事の中で「官業益金及官業収入」というのがありますが、これは国立病院の収入(宮内庁病院、国立障害者リハビリテーションセンター病院、国立ハンセン病療養所病院、防衛省病院、国立保養所診療所)と、林野事業収入が含まれます。
「政府資産整理収入」には、国有財産(土地・船舶・航空機・建物・工作物・立木竹)の売り払い収入が含まれています。予算総額3179億円に対して、決算額は3842億円。662億円のプラスです。
そのうち「土地売り払い代」は、予算総額434億円に対して、決算額は540億円。106億円のプラスになってます。
また、「政府資産整理収入」の中には「東日本大震災復興国有財産売払収入」という項目があり、予算総額646億円に対して、決算額は1130億円。484億円増えてます。これは、具体的に何を(どこの土地を、どんな建物を)売ったのか、ちょっと気になるところです。
「回収金等収入」の項目には、特別会計整理収入、貸付金の償還収入、独立行政法人や国立雨開発研究法人からの出資金回収収入などが含まれています。
「雑収入」には国有財産の貸付料、入場料、利用料などの収入があります。
また、その中に「公共事業負担金」という項目の収入があります。何かと思ったら、どうやら「直轄事業負担金制度」という制度があり、国の実施する直轄公共事業の費用の一部を、地元自治体が支出する制度で、つまり国の直轄公共事業に対する、地元自治体からの負担金の納入額、ということでしょう。
後、雑収入には「電波利用料収入」という項目もあります。予算総額は、716億円。それに対する決算額は、762億円となっていて、47億円の増収となっています。
「交通反則者罰金」というのがあって、予算総額646億円(予算がついてる、ことも気になるが)に対して、決算額は577億円。68億円のマイナス、ということになっています。これ、内閣府所管になってますね。
あとは「あへん売払代」という項目もあったり。厚生労働省所管ということで、国が売買を管理している(薬剤として)ということでしょうか。これにも予算総額22億円が計上されています。決算額は14億円。8億円弱のマイナスです。
「刑務所作業収入」という項目もあります(法務省所管)。予算総額40.7億円に対して、決算額39.8億円。マイナス8547万円です。
かなり大ざっぱですが、まずは大枠のみで。
次は歳出を見ようかな、と思ってます。