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2016(平成28)年度一般会計決算を読む(その14)厚生労働省

歳出–厚生労働省

ここからは厚生労働省所管の歳出決算を見ていきます。厚生労働省も、項目が多岐にわたります。

厚生労働省所管

  •  歳出予算額: 30兆9307.85億円
  •  前年度繰越: 6395.85億円
  •  予備費使用: 3.95億円
  • 歳出予算現額: 31兆5707.66億円
  • 支出済額  : 30兆6447.00億円
  • 翌年度繰越 : 5777.03億円
  • 不用額   : 3483.63億円

予備費使用額」は、熊本地震復旧等予備費の使用額になります。

厚生労働本省

  •  歳出予算額: 30兆7517.29億円
  •  前年度繰越: 6353.67億円
  •  予備費使用: 3.95億円
  • 歳出予算現額: 31兆3874.91億円
  • 支出済額  : 30兆4696.50億円
  • 翌年度繰越 : 5724.58億円
  • 不用額   : 3453.84億円

「厚生労働本省共通費」
  •  歳出予算額: 1001.81億円
  •  前年度繰越: 12.74億円
  • 歳出予算現額: 1014.55億円
  • 支出済額  : 994.04億円
  • 翌年度繰越 : 1.85億円
  • 不用額   : 18.66億円

「医療提供体制確保対策費」
  • 歳出予算額: 61.49億円
  • 支出済額 : 42.37億円
  • 翌年度繰越: 10.18億円
  • 不用額  : 8.94億円
「医療従事者等確保対策費」
  • 歳出予算額: 11.94億円
  • 支出済額 : 11.15億円
  • 不用額  : 7876万円

「医療従事者資質向上対策費」
  • 歳出予算額: 102.17億円
  • 支出済額 : 98.07億円
  • 不用額  : 4.10億円

「医療情報化等推進費」
  • 歳出予算額: 7.79億円
  • 支出済額 : 4.88億円
  • 翌年度繰越: 2.55億円
  • 不用額  : 3613万円
「医療安全確保推進費」
  • 歳出予算額: 12.60億円
  • 支出済額 : 11.87億円
  • 不用額  : 7284万円


独立行政法人国立病院機構運営費交付金

歳出予算額: 144.21億円 …全額支出済

「国立研究開発法人・国立がん研究センター運営費交付金
歳出予算額: 60.79億円 …全額支出済

「国立研究開発法人・国立循環器病研究センター運営費交付金
歳出予算額: 44.86億円 …全額支出済

「国立研究開発法人・国立精神・神経医療研究センター運営費交付金
歳出予算額: 38.75億円 …全額支出済

「国立研究開発法人・国立国際医療研究センター運営費交付金
歳出予算額: 57.79億円 …全額支出済

「国立研究開発法人・国立成育医療研究センター運営費交付金
歳出予算額: 32.73億円 …全額支出済

「国立研究開発法人・国立長寿医療研究センター運営費交付金
歳出予算額: 27.93億円 …全額支出済

独立行政法人、国立研究開発法人への支出は、全額が支出され、その内容については、それぞれの法人の会計情報を見る必要があります。


感染症対策費」
  •  歳出予算額: 1300.84億円
  •  前年度繰越: 62.42億円
  • 歳出予算現額: 1363.26億円
  • 支出済額  : 1314.52億円
  • 翌年度繰越 : 17.43億円
  • 不用額   : 31.30億円

この中で最も多いのは「特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等支給業務費交付金」です。

感染症対策費–特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等支給業務費交付金
歳出予算額: 1029.94億円 …全額支出済


特定疾患等対策費」
  •  歳出予算額: 1380.49億円
  •  前年度繰越: 7131万円
  • 歳出予算現額: 1381.20億円
  • 支出済額  : 915.28億円
  • 翌年度繰越 : 2800万円
  • 不用額   : 465.64億円
特定疾患等対策費ー難病医療費等負担金」
  • 歳出予算額: 1148.30億円
  • 支出済額 : 712.03億円
  • 不用額  : 436.27億円
「移植医療推進費」
  • 歳出予算額: 30.80億円
  • 支出済額 : 30.34億円
  • 不用額  : 4596万円
「原爆被爆者等援護対策費」
  • 歳出予算額: 1355.18億円
  • 支出済額 : 1215.15億円
  • 不用額  : 140.03億円
「医薬品承認審査等推進費」
  • 歳出予算額: 15.68億円
  • 支出済額 : 14.26億円
  • 不用額  : 1.42億円
「医薬品安全対策等推進費」
  • 歳出予算額: 20.71億円
  • 支出済額 : 15.01億円
  • 不用額  : 5.70億円
血液製剤対策費」
  • 歳出予算額: 6.10億円
  • 支出済額 : 5.84億円
  • 不用額  : 2563万円
「医療提供体制基盤整備費」
  •  歳出予算額: 1146.76億円
  •  前年度繰越: 26.05億円
  •  予備費使用: 1.73億円
  • 歳出予算現額: 1174.55億円
  • 支出済額  : 909.76億円
  • 翌年度繰越 : 251.98億円
  • 不用額   : 12.81億円

独立行政法人医薬品医療機器総合機構審査等勘定運営費交付金
  •  歳出予算額: 14.41億円 …全額支出済

医療保険給付諸費」
  •  歳出予算額: 9兆7149.億円
  •  前年度繰越: 57億円
  • 歳出予算現額: 9兆7207億円
  • 支出済額  : 9兆6964億円
  • 翌年度繰越 : 201億円
  • 不用額   : 42億円

この中には、以下のような項目があります。
全国健康保険協会保険給付費等補助金予算: 1兆0581億円 …全額支出済
後期高齢者医療給付費等負担金」予算: 3兆6321億円 …全額支出済
国民健康保険療養給付費等負担金」予算現額: 1兆8890億円 …全額支出済
国民健康保険後期高齢者医療費支援金負担金」予算:5355億円 ほぼ全額支出済、不用額: 1万円
後期高齢者医療財政調整交付金予算現額: 1兆1857億円 …全額支出済
国民健康保険財政調整交付金予算: 5697億円 …全額支出済
(以上、医療保険給付諸費)

「健康保険事業借入金諸費年金特別会計へ繰入」
  • 歳出予算額: 103.88億円 …全額支出済
「医療費適正化推進費」
  • 歳出予算額: 224.71億円
  • 支出済額 : 224.11億円
  • 不用額  : 6010万円

この内容は、主に特定健康診断・保健指導補助金です。

「健康増進対策費」
  •  歳出予算額: 104.66億円
  •  前年度繰越: 4.88億円
  • 歳出予算現額: 109.54億円
  • 支出済額  : 103.65億円
  • 翌年度繰越 : 0円
  • 不用額   : 5.90億円
「食品等安全確保対策費」
  • 歳出予算額: 17.58億円
  • 支出済額 : 15.82億円
  • 不用額  : 1.76億円
「水道安全対策費」
  • 歳出予算額: 1.06億円
  • 支出済額 : 9754万円
  • 不用額  : 829万円
「水道施設整備費」
  •  歳出予算額: 292.44億円
  •  前年度繰越: 51.22億円
  • 歳出予算現額: 343.66億円
  • 支出済額  : 154.25億円 …予算現額の約45%です。
  • 翌年度繰越 : 186.53億円
  • 不用額   : 2.88億円
「北海道開発事業費–水道施設整備費補助」
  •  歳出予算額: 58.93億円
  •  前年度繰越: 11.36億円
  • 歳出予算現額: 70.29億円
  • 支出済額  : 37.36億円
  • 翌年度繰越 : 32.73億円
  • 不用額   : 2047万円
「離島振興事業費–水道施設整備補助」
  •  歳出予算額: 12.40億円
  •  前年度繰越: 6.07億円
  • 歳出予算現額: 18.47億円
  • 支出済額  : 14.58億円
  • 翌年度繰越 : 3.88億円
  • 不用額   : 67万円
「沖縄開発事業費–水道施設整備費補助」
  •  歳出予算額: 37.33億円
  •  前年度繰越: 3.74億円
  • 歳出予算現額: 41.07億円
  • 支出済額  : 27.78億円
  • 翌年度繰越 : 13.28億円
  • 不用額   : 162万円
「麻薬・覚せい剤等対策費」
  •  歳出予算額: 12.23億円
  •  前年度繰越: 5828万円
  • 歳出予算現額: 12.82億円
  • 支出済額  : 11.52億円
  • 翌年度繰越 : 0円
  • 不用額   : 1.29億円

この中の殆どは、「あへん購入費」という項目に振り分けられています。
<あへん購入費>

  •  歳出予算額: 9.03億円
  •  前年度繰越: 5828万円
  • 歳出予算現額: 9.61億円
  • 支出済額  : 8.50億円
  • 翌年度繰越 : 0円
  • 不用額   : 1.11億円
「労働条件確保・改善対策費」
  • 歳出予算額: 4.98億円
  • 支出済額 : 3.12億円
  • 不用額  : 1.86億円

これは、「研究調査委託費」が殆どを占めています。

「中小企業最低賃金引上げ支援対策費」
  • 歳出予算額: 40.28億円
  • 支出済額 : 12.31億円
  • 翌年度繰越: 20.15億円
  • 不用額  : 7.82億円
労働者災害補償保険保険給付費労働保険特別会計へ繰入」
  • 歳出予算額: 1.92億円 …全額支出済
独立行政法人労働政策研究・研修機構一般勘定運営費交付金
  • 歳出予算額: 4.07億円 …全額支出済
「高齢者等雇用安定・促進費」
  • 歳出予算額: 90.32億円
  • 支出済額 : 79.09億円
  • 不用額  : 11.24億円

「不用額を生じたのは、駐留軍関係離職者及び特定漁業離職者に係る就職促進手当の支給件数が予定を下回ったこと等により」とあります。

「失業等給付費等労働保険特別会計へ繰入」
  • 歳出予算額: 1461.18億円
  • 支出済額 : 1234.21億円
  • 不用額  : 227.97億円

「不用額を生じたのは、労働保険特別会計の雇用勘定において失業等給付金を要することが少なかったこと、特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)第105条の規定による国庫負担金の過不足の調整をしたこと等により」とあります。

「若年者等職業能力開発支援費」
  •  歳出予算額: 9.50億円
  •  前年度繰越: 1.93億円
  • 歳出予算現額: 11.43億円
  • 支出済額  : 7.02億円
  • 翌年度繰越 : 0円
  • 不用額   : 4.41億円

この中には、「外国人技能実習機構交付金」が含まれています。
<外国人技能実習機構交付金

  • 歳出予算額: 8.64億円
  • 支出済額 : 4.43億円 …約51%
  • 不用額  : 4.21億円
「障害者等職業能力開発支援費」
  • 歳出予算額: 39.15億円
  • 支出済額 : 38.94億円
  • 不用額  : 2099万円
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構障害者職業能力開発勘定運営費交付金

……名前が長すぎる。

  • 歳出予算額: 8.50億円 …全額支出済
「男女均等雇用対策費」
  • 歳出予算額: 8657万円 …少ない。
  • 支出済額 : 7073万円
  • 不用額  : 64万円

大部分は旅費、庁費です。「研究調査等委託費」は、予算2492万円に対して、支出済額1107万円、となっています。

「保育対策費」
  •  歳出予算額: 1468.11億円
  •  前年度繰越: 1293.46億円
  • 歳出予算現額: 2761.57億円
  • 支出済額  : 1345.99億円
  • 翌年度繰越 : 833.29億円
  • 不用額   : 582.29億円

「不用額を生じたのは、保育士修学資金貸付等事業及び保育補助者雇上強化事業が予定を下回ったこと等により」とあります。

児童虐待等防止対策費」
  •  歳出予算額: 1245.59億円
  •  前年度繰越: 48.60億円
  • 歳出予算現額: 1294.19億円
  • 支出済額  : 1210.14億円
  • 翌年度繰越 : 0円 …繰り越してません。
  • 不用額   : 84.05億円
「母子保健衛星対策費」
  • 歳出予算額: 223.92億円
  • 支出済額 : 188.15億円
  • 不用額  : 35.77億円

「不用額を生じたのは、妊娠・出産包括支援事業及び不妊に悩む方への特定治療支援事業が予定を下回ったこと等により」とあります。

「母子家庭等対策費」
  •  歳出予算額: 1898.01億円
  •  前年度繰越: 70.48億円
  • 歳出予算現額: 1968.49億円
  • 支出済額  : 1801.10億円
  • 翌年度繰越 : 0円 …これも繰り越してません。
  • 不用額   : 167.39億円

「不用額を生じたのは、 1人当たり支給額及び支給対象人員が予定を下回ったことにより」とあります。
この中では「児童扶養手当給付費負担金」が殆どを占めています(予算:1745億円、支出:1643億円)。

「子ども・子育て支援対策費」
  •  歳出予算額: 30.57億円
  •  前年度繰越: 7.91億円
  • 歳出予算現額: 38.47億円
  • 支出済額  : 22.28億円
  • 翌年度繰越 : 2.68億円
  • 不用額   : 13.51億円

「子ども・子育て」というのは、内閣府にも「子ども・子育て本部」という部局があり、また「子ども・子育て本部」からは「子ども・子育て支援年金特別会計」に1兆2521億円が繰り入れられています。
この内閣府の「子ども・子育て本部」における支出と、厚生労働省から支出されている「子ども・子育て支援対策費」はどのような関係になっているのでしょうか。
内閣府子ども・子育て本部」は子ども・子育て支援のための基本的な政策・少子化の進展への対処に係る企画立案、総合調整を行います。「子ども・子育て支援法」に基づく事務(施設への給付、地域型保育給付、児童手当)を担当し、「児童福祉法」に基づく事務は厚生労働省、「学校教育法」「私立学校振興助成法」に基づく事務は文部科学省と、それぞれ振り分けられているようです。「認定こども園法」に基づく事務は、内閣府、厚生労働、文部科学の三府省共管となっているようです。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/about.html

児童福祉施設整備費」
  •  歳出予算額: 145.96億円
  •  前年度繰越: 36.56億円
  • 歳出予算現額: 182.52億円
  • 支出済額  : 63.05億円 …予算現額の35%
  • 翌年度繰越 : 104.40億円
  • 不用額   : 15.07億円

生活保護等対策費」
  •  歳出予算額: 2兆9333.億円
  •  前年度繰越: 111億円
  • 歳出予算現額: 2兆9444億円
  • 支出済額  : 2兆8842億円
  • 翌年度繰越 : 0円 …繰越してません。
  • 不用額   : 601億円

この中には調査費用、生活扶助等負担金、医療扶助等負担金、介護扶助等負担金などが含まれています。

社会福祉諸費」
  •  歳出予算額: 351.78億円
  •  前年度繰越: 5.97億円
  • 歳出予算現額: 357.78億円
  • 支出済額  : 356.70億円
  • 翌年度繰越 : 5725万円
  • 不用額   : 4832万円

この中には、「衛生関係指導者養成等委託費」「社会事業学校等経営委託費」などが含まれています。一番多いのは「社会福祉施設職員等退職手当共済事業給付費補助金」というもので、約264億円が支出されています。

「遺族及留守家族等援護費」
  •  歳出予算額: 140.40億円
  •  前年度繰越: 820万円
  • 歳出予算現額: 140.48億円
  • 支出済額  : 138.20億円
  • 翌年度繰越 : 981万円
  • 不用額   : 2.19億円

この中では、「遺族等年金」に約120億円が支出されています。

戦没者慰霊事業費」
  •  歳出予算額: 29.41億円
  •  前年度繰越: 7038万円
  • 歳出予算現額: 30.12億円
  • 支出済額  : 27.01億円
  • 翌年度繰越 : 3873万円
  • 不用額   : 2.72億円

これには「戦没者追悼式参列旅費」や、「遺骨収集帰還等旅費」「遺骨収集帰還等庁費」などが含まれています。

「中国残留邦人等支援事業費」
  •  歳出予算額: 12.80億円
  •  前年度繰越: 6389万円
  • 歳出予算現額: 13.44億円
  • 支出済額  : 11.33億円
  • 翌年度繰越 : 1.02億円
  • 不用額   : 1.08億円
「障害保健福祉費」
  •  歳出予算額: 1兆6185億円
  •  前年度繰越: 1.08億円
  •  予備費使用: 4587万円
  • 歳出予算現額: 1兆6187億円
  • 支出済額  : 1兆6038億円
  • 翌年度繰越 : 2.59億円
  • 不用額   : 146.31億円

この中には「心神喪失者等医療観察法入院等決定者医療費」、「地域生活支援事業費補助金」、「障害者自立支援給付費負担金」、「障害者医療費負担金」、「特別児童扶養手当給付費」が含まれています。

「特別行政法人・国立重度知的障害者総合施設のぞみの園運営費交付金
  • 歳出予算額: 13.14億円 →全額支出済
「特別障害給付金給付費年金特別会計へ繰入」
  • 歳出予算額: 33.57億円
  • 支出済額 : 30.43億円
  • 不用額  : 3.14億円
「沖縄振興交付金事業推進費–沖縄振興公共投資交付金
  •  歳出予算額: 131.83億円
  •  前年度繰越: 18.13億円
  • 歳出予算現額: 149.96億円
  • 支出済額  : 129.13億円
  • 翌年度繰越 : 20.78億円
  • 不用額   : 482万円
「基礎年金拠出金等年金特別会計へ繰入」
  • 歳出予算額: 11兆2438億円
  • 支出済額 : 11兆2425億円
  • 不用額  : 13.78億円

「不用額を生じたのは、厚生年金保険の保険給付及び保険料の納付の特例等に関する法律(平成 19 年法律第 131 号)第 2 条第 9 項の規定による特例納付保険料の額に相当する額の総額において特例対象者数及び 1 人当たり特例納付保険料に相当する額が予定を下回ったこと等により」との記載があります。

「高齢者日常生活支援等推進費」
  • 歳出予算額: 1077.66億円
  • 支出済額 : 954.00億円
  • 不用額  : 123.66億円

「不用額を生じたのは、地方公共団体からの交付申請額が予定を下回ったので」だそうです。

介護保険制度運営推進費」
  •  歳出予算額: 2兆7801億円
  •  前年度繰越: 307億円
  • 歳出予算現額: 2兆8109億円
  • 支出済額  : 2兆7493億円
  • 翌年度繰越 : 116億円
  • 不用額   : 499億円

これも「不用額を生じたのは、地方公共団体からの交付申請額が予定を下回ったので」という記載がなされています。

「業務取扱費年金特別会計へ繰入」
  • 歳出予算額: 1048.87億円
  • 支出済額 : 1048.75億円
  • 不用額  : 1200万円

「不用額を生じたのは、年金特別会計の業務勘定において予備費を使用しなかったため」とのことです。

「国際機関活動推進費」
  • 歳出予算額: 166.39億円
  • 支出済額 : 166.39億円
  • 不用額  : 2万5854円

これは「国際労働機関分担金」「国際労働機関拠出金」「世界保健機関分担金」「世界保健機関拠出金」などが含まれています。別項目として「政府開発援助」の名前がつく分担金、拠出金もあります。

「厚生労働調査研究等推進費」
  •  歳出予算額: 609.63億円
  •  前年度繰越: 3.87億円
  • 歳出予算現額: 613.50億円
  • 支出済額  : 557.64億円
  • 翌年度繰越 : 53.08億円
  • 不用額   : 2.78億円

この中には、国立研究開発法人への「設備整備費補助金」等が含まれています。

「科学技術イノベーション創造推進費–医療研究開発推進事業費補助金
  •  歳出予算額: 98.39億円
  •  前年度繰越: 8090万円
  • 歳出予算現額: 99.20億円
  • 支出済額  : 98.00億円
  • 翌年度繰越 : 1.19億円
  • 不用額   : 0円
「国立研究開発法人・医薬基盤・健康・栄養研究所運営費交付金
  • 歳出予算額: 36.75億円 →全額支出済
社会保障・税番号活用推進費」
  •  歳出予算額: 280.59億円
  •  前年度繰越: 212.50億円
  • 歳出予算現額: 493.09億円
  • 支出済額  : 375.54億円
  • 翌年度繰越 : 84.99億円
  • 不用額   : 32.56億円
「臨時福祉給付金等給付事業助成費」
  •  歳出予算額: 5155.27億円
  •  前年度繰越: 3637.82億円
  • 歳出予算現額: 8793.09億円
  • 支出済額  : 5482.28億円
  • 翌年度繰越 : 3290.71億円
  • 不用額   : 20.09億円

「臨時福祉給付金」というのが予算計上されていますね。その内容については、項目立てて記載されていないので、詳細は決算報告書ではわからないのですが。それにしては、結構な額が計上され、支出されています。

「水道施設災害復旧事業費補助」
  •  歳出予算額: 105.18億円
  •  前年度繰越: 4.50億円
  • 歳出予算現額: 109.68億円
  • 支出済額  : 16.52億円 …予算現額の約15%のみ
  • 翌年度繰越 : 53.43億円
  • 不用額   : 39.73億円

「不用額を生じたのは、水道水源開発等施設災害復旧事業及び簡易水道等施設災害復旧事業が少なかったため」だそうです。

ここまでが、厚生労働本省の歳出決算の主な項目になります。大きなのはやはり社会保障関係で、それらはほとんど特別会計で処理されています。


歳出–厚生労働省–検疫所

検疫所

  • 歳出予算額: 98.39億円(前年度繰越:0円)
  • 支出済額 : 93.41億円
  • 翌年度繰越: 3.28億円
  • 不用額  : 1.70億円
「検疫所共通費」
  • 歳出予算額: 72.18億円
  • 支出済額 : 70.92億円
  • 不用額  : 1.26億円
「検疫業務等実施費」
  • 歳出予算額: 6.63億円
  • 支出済額 : 6.39億円
  • 不用額  : 2399万円
「輸入食品検査業務実施費」
  • 歳出予算額: 16.08億円
  • 支出済額 : 15.89億円
  • 不用額  : 1905万円

検疫所の歳出は、基本的には人件費、事務費が主になります。

歳出–厚生労働省国立ハンセン病療養所

国立ハンセン病療養所

  •  歳出予算額: 321.17億円
  •  前年度繰越: 19.92億円
  • 歳出予算現額: 341.09億円
  • 支出済額  : 302.00億円
  • 翌年度繰越 : 27.78億円
  • 不用額   : 11.31億円
国立ハンセン病療養所共通費」
  • 歳出予算額: 180.69億円
  • 支出済額 : 180.08億円
  • 不用額  : 6121万円
国立ハンセン病療養所運営費」
  • 歳出予算額: 104.30億円
  • 支出済額 : 99.47億円
  • 不用額  : 4.83億円


歳出–厚生労働省–厚生労働本省試験研究機関

こういう項目があるんですねえ、最初なんじゃこら、と思いましたが。
厚生労働省の組織図は、ホームページからリンクが貼られてないのですが、サイト内検索で探すといくつかでてきます。

(PDF)
https://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/pamphlet/dl/2014-jimu_16.pdf

これによると、厚生労働本省の下に様々にある部局とは別に、「施設等機関」としてまとめられているものに「検疫所」「国立ハンセン病療養所」「試験研究機関」「更生援護機関」があります。この内の「試験研究機関」としてまとめられている、「国立医薬品食品衛生研究所」「国立保健医療科学院」「国立社会保障・人口問題研究所」「国立感染症研究所」の4つの機関の歳出をまとめたもの、になるようです。


厚生労働本省試験研究機関

  •  歳出予算額: 131.84億円
  •  前年度繰越: 21.04億円
  • 歳出予算現額: 152.29億円
  • 支出済額  : 130.56億円
  • 翌年度繰越 : 21.03億円
  • 不用額   : 1.30億円

科目別の人件費などは、4機関をまとめたものになっています。それぞれの機関の歳出については、事項別に記載されています。

<事項別:国立医薬品食品衛生研究所に必要な経費>
  • 歳出予算額: 20.37億円
  • 支出済額 : 20.06億円
  • 差引額  : 3092万円
<事項別:国立保健医療科学院に必要な経費>
  • 歳出予算額: 11.65億円
  • 支出済額 : 11.36億円
  • 差引額  : 2918万円
<事項別:国立社会保障・人口問題研究所に必要な経費>
  • 歳出予算額: 7.07億円
  • 支出済額 : 6.86億円
  • 差引額  : 2054万円
<事項別:国立感染症研究所に必要な経費>
  • 歳出予算額: 33.75億円
  • 支出済額 : 33.98億円
  • 差引額  : △2287万円
<事項別:国立医薬品食品衛生研究所の試験研究に必要な経費>
  • 歳出予算額: 7.52億円
  • 支出済額 : 7.50億円
  • 差引額  : 209万円
<事項別:国立保健医療科学院の養成訓練及び試験研究に必要な経費>
  • 歳出予算額: 3.11億円
  • 支出済額 : 3.06億円
  • 差引額  : 525万円
<事項別:国立社会保障・人口問題研究所の試験研究に必要な経費>
  • 歳出予算額: 1.76億円
  • 支出済額 : 1.71億円
  • 差引額  : 516万円
<事項別:国立感染症研究所の試験研究に必要な経費>
  • 歳出予算額: 16.33億円
  • 支出済額 : 16.16億円
  • 差引額  : 1640万円

この他に、「血清等製造及検定費」というものもあります。

「血清等製造及検定費」
  • 歳出予算額: 4.60億円
  • 支出済額 : 4.51億円
  • 不用額  : 916万円

他に、「放射能調査研究費」といいうものもあります。

放射能調査研究費」
  • 歳出予算額: 2282万円
  • 支出済額 : 2245万円
  • 不用額  : 42万円

以上が「厚生労働本省試験研究機関」の主な歳出になります。


歳出–厚生労働省–国立更生援護機関

これも厚生労働本省が管轄する「国立児童自立支援施設」「国立障害者リハビリテーションセンター」の2つの機関の歳出がまとめられています。

国立更生援護機関

  • 歳出予算額: 85.25億円
  • 支出済額 : 83.34億円
  • 不用額  : 1.41億円
<事項別:国立児童自立支援施設に必要な経費>
  • 歳出予算額: 6.32億円
  • 支出済額 : 6.15億円
  • 差引額  : 1644万円
<事項別:国立障害者リハビリテーションセンターに必要な経費>
  • 歳出予算額: 52.83億円
  • 支出済額 : 52.37億円
  • 差引額  : 4527万円
<事項別:国立児童自立支援施設入所児童等の処遇等に必要な経費>
  • 歳出予算額: 1.32億円
  • 支出済額 : 1.28億円
  • 差引額  : 388万円
<事項別:国立児童自立支援施設の運営に必要な経費>
  • 歳出予算額: 1361万円
  • 支出済額 : 1162万円
  • 差引額  : 199万円
<事項別:国立障害者リハビリテーションセンターの運営に必要な経費>
  • 歳出予算額: 20.52億円
  • 支出済額 : 19.80億円
  • 差引額  : 7221万円

これらの、児童自立支援施設リハビリテーションセンターとは、具体的にどのような施設があるのか、後で確認できれば、と思います。


歳出–厚生労働省–地方厚生局

地方厚生局

  •  歳出予算額: 164.30億円
  •  前年度繰越: 3916万円
  • 歳出予算現額: 164.69億円
  • 支出済額  : 162.31億円
  • 翌年度繰越 : 0円
  • 不用額   : 2.38億円
「地方厚生局共通費」
  •  歳出予算額: 142.92億円
  •  前年度繰越: 3916万円
  • 歳出予算現額: 143.30億円
  • 支出済額  : 141.71億円
  • 翌年度繰越 : 0円
  • 不用額   : 1.60億円

前年度繰越額は、全額が移転費に充当されています。前年度から繰り越しているということは、複数年度に渡って移転費用の支払いを行っていて、この年度で終了した、ということでしょうか。

「麻薬・覚せい剤等対策費」
  • 歳出予算額: 5.10億円
  • 支出済額 : 4.99億円
  • 不用額  : 1103万円
「医療観察等実施費」
  • 歳出予算額: 8759万円
  • 支出済額 : 6734万円
  • 不用額  : 2026万円

「不用額を生じたのは、心神 喪失等の状態で重大な他害 行為を行った者の医療及び 観察等に関する法律(平成 15 年法律第 110 号)に基づ く入院の決定を受けた者の 指定入院医療機関への移送 費が予定を下回ったので」との記述があります。


歳出–厚生労働省都道府県労働局

都道府県労働局も、地方厚生局と同じく厚生労働本省の管轄となっており、下部機関として「労働基準監督署」「公共職業安定所」があります。

都道府県労働局

  •  歳出予算額: 975.44億円
  •  前年度繰越: 8311万円
  • 歳出予算現額: 976.27億円
  • 支出済額  : 965.40億円
  • 翌年度繰越 : 3688万円
  • 不用額   : 10.50億円
都道府県労働局共通費」
  •  歳出予算額: 883.91億円
  •  前年度繰越: 5071万円
  • 歳出予算現額: 884.41億円
  • 支出済額  : 880.17億円
  • 翌年度繰越 : 3254万円
  • 不用額   : 3.92億円

「不用額を生じたのは、超過勤務が予定を下回ったこと等により」とあります。

「労働条件確保・改善対策費」
  • 歳出予算額: 6.74億円
  • 支出済額 : 5.93億円
  • 不用額  : 8077万円
「高齢者等雇用安定・促進費」
  • 歳出予算額: 66.27億円
  • 支出済額 : 62.55億円
  • 不用額  : 3.72億円
「若年者等職業能力開発支援費」
  • 歳出予算額: 14.49億円
  • 支出済額 : 13.06億円
  • 不用額  : 1.43億円
「男女均等雇用対策費」
  • 歳出予算額: 1.01億円
  • 支出済額 : 8385万円
  • 不用額  : 1672万円


歳出–厚生労働省中央労働委員会

中央労働委員会は、厚生労働省唯一の外局として位置づけられています。

中央労働委員会

  • 歳出予算額: 14.17億円
  • 支出済額 : 12.97億円
  • 不用額  : 1.20億円
中央労働委員会共通費」
  • 歳出予算額: 10.80億円
  • 支出済額 : 10.32億円
  • 不用額  : 4813万円
「労使関係等安定形成促進費」
  • 歳出予算額: 3.37億円
  • 支出済額 : 2.65億円
  • 不用額  : 7177万円

大きな項目としてはこの2つになります。で、この委員会が何をしているのか、については決算書類を見てもはっきりしません。
これは他の省庁でも同様ですが、予算・決算のひとつひとつの項目を見ていても、「実際にはどんな目標を掲げ、どんな議論をし、どんな施策に予算を投じているのか」が分かりにくい項目が多く、それぞれの項目への予算配分と決算報告によって、どれだけの成果が得られたのかについては、それぞれの事業項目の詳細を調べていくしかありません。
そういうのは、普段別の仕事をしながら、僅かな時間で資料を探しては調べている僕みたいな人には、かなり労力のいる作業になってしまいます。
本当は、こうして使われている「国民の税金」がどこに行っているのか、詳細に知りたいと思ったりもしますが。ていうか、そういうのは、手軽に国民が参照できるように、各省庁が簡便な「情報公開手段」を持つべきではないか、とも思ったりしますが。

 

などなどと思いながら、以上が厚生労働省所管の、決算の主な項目になります。