乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

TVアニメ『ARIA The ORIGINATION』


先日放送が終わったTVアニメ『ARIA The ORIGINATION』。
2005年の『ARIA The ANIMATION』、2006年の『ARIA The NATURAL』に続いての第3シリーズ。相も変わらずまったりした雰囲気で、見ていると精神的にペースダウンさせてくれるというか、気持ちをゆるやかにさせてくれるアニメーションでした。
今回の第3シーズンでは、「いつもながら」のまったりしたエピソードに加えて、主人公たち以外のプリマ候補者たちも登場し、主人公たちにも大きな転機が訪れ、全体が大きなうねりを持っていたシリーズでした。
後半は、感動してしまうエピソードが多かったし。酒を飲みながら見ると、泣けてきてしまったり(笑)。
あとは、ネタばれ込みで。


おそらく、主人公たちがこのまま「プリマ候補」のままで続けていくことも可能だったかもしれませんが、(おそらく)あえて3人の主人公をプリマに昇格させることでシリーズを締め括りました。
僕自身はシリーズとして「きっちり終わらせた」ところを高く評価したい、と思いますが。
前半で昇格試験の話題をふって、主人公たち以外のプリマ候補(おそらく主人公たちほど優秀ではない)たちの不安や焦りを描き、後半では3人のプリマ昇格試験とその後を描き(藍華の試験は飛ばされましたが(^_^))、最後にはアリシアの去ったアリアカンパニーでの灯里、そしてその後までも描いて、「もうこれでおしまい」とはっきりと示してくれました。


印象的なエピソード・シーンも数々ありました。「水の3大妖精」アリシア、晃、アテナがそれぞれ見せる主人公たちへ向けた思い。プリマ候補たちのさまざまな姿と、プリマ以外の道を示す、シングルのあゆみ。そしてグランマ、アンナが見せるプリマのその先の姿。そして、プリマを卒業するアリシア
4話のトラゲットのシーンで、杏が灯里の腕前に驚くシーン。5話の、晃が落ち込みから救われるシーン。そして、アリスの「飛び級プリマ昇格」のシーンは、圧巻でした。
日常的なシーンと惑星の歴史を細やかに描いた第1シリーズ、少しファンタジックに振った第2シリーズに加え、多くの人たちに見守られて成長する主人公たちを描いた第3シーズン。
ま、2クールの第2シーズンはちょいと苦しいところもあったかもしれませんが(笑)、シリーズを通しての統一感、きっちりと主人公の成長とステップアップを描いたところは、よかったと思います。
それに、プリマに昇格してからのアリスの悩みを描いたシーンも。


作品全体に流れる、ある種の肯定感のようなもの。それが、この作品の魅力のような気がします。
アリシアさんの結婚相手を全く出さなかったのも正解のように思うのだが(笑)。