乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

食品騒動に思う


金融危機」もそれはそれで大変なことですが(注目すべきは、世界に行き渡った米ドルの今後の行方ではないかと思いますが)、一面「金」よりも大事かもしれない「食」の世界も大騒ぎになってます。って、いつもながら反応が遅いですが(笑)。
輸入の冷凍食品については「またか」と思った方も多いでしょうが、日清食品の『カップヌードル』までもがその対象になったことは、大きな驚きでした。というか、保存状態でパラジクロロベンゼンが入り込む、ということに驚きを感じていたり。
数千万ある食材商品と数十万(?)の化学化合物の相関性などと言ってしまえば、それこそ単純計算で1兆通りの組み合わせとなる訳で、いわば「食品への不信」とは1兆通りの組み合わせの中かから健康被害を発する組み合わせを発見すると言う、世界が途方もない努力を研究者に要求することになる世界でもあります。


マスコミは受け手の「恐怖」をあおり立てるばかりのような印象があって、食品から薬物が検出されるとここぞとばかりに報道しますが、中には健康被害には直結しないデータも多く、ある意味検出のレベルに関わらず、健康被害のレベルに関わらず、薬物が検出されると則座に「食品汚染」のような報道に走るのはどうか、と思ってしまいますが。


個人的に思うのは、ある意味で「食材を摂り込む」という行為(食事)とは自然に存在する不純物をも体内に摂り込む、という行為でもあります。それをあえて呑むことによって、人間は自然から食物を摂取してきたのだと言うことができるのではないか、と。
その意味で「異臭がする」「舌がしびれる」というのは身体(五感)の警告であり、その警告には素直に従った方がいいのでしょう。


自分でも料理をするので他人事ではないのですが、何となく「よその出来事」に感じるのは、冷凍食品・インスタント食品を殆ど使わないから、かな。だって、冷凍食品やインスタント食品では、料理の過程をあまり楽しめませんから(笑)。