乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

「労働時間」という数字の基準点を探って

結局、データの信頼性に対する疑念もスッキリ解決されないままに衆議院を通過した「働き方改革法案」。本来ならば、間違った資料に基づいて議論されて法案を取りまとめた「労働政策審議会」に、一旦戻して再論議をするべき事態なのですが、政府・自民・公明両党は「間違ったデータに基づいた法案」を通してしまいました。
国会で、「国民のための議論」がなされたのかどうか、低級な議論から前に進まないままに法律が可決されてしまう、今の国会の現状には、一国民としては自分の身を守るために動くしかないかな、とも考えています。自分は国家に守られなさそうだから。


取りあえず、「時間」についての数字を並べておきます。

1日の時間 : 24時間
1ヶ月の時間 : 24x30=720時間、24x31=744時間、24x28=672時間
1年の時間 : 24x365=8760時間、24x366=8784時間

1日の労働時間を8時間とした時の、基準となる時間

1ヶ月の労働時間(完全週休2日) : 8x(30-8)=176時間、8x(31-8)=184時間
1ヶ月の労働時間(週休1日) : 8x(30-4)=208時間、8x(31-4)=216時間
※ その他の就業形態は、すみませんが計算してください。

祝日の数 : 元旦、成人の日※、建国記念日春分の日、昭和の日、憲法記念日みどりの日、こどもの日、海の日※、山の日、敬老の日※、秋分の日、体育の日※、文化の日勤労感謝の日天皇誕生日、の16日(※印は月曜日の祝日:4日)

1年の労働時間(完全週休2日+全祝日が平日(16日)) : 8x(365-104-16)=1960時間
1年の労働時間(完全週休2日+全祝日が平日(16日)+1月2日、3日、8月13−16日、12月30,31日が休日) : 8x(365-104-16-8)=1896時間
1年の労働時間(完全週休2日+全祝日が土曜日(祝日が4日) : 8x(365-104-4)=2056時間


1年の労働時間については、暦や労働契約によっていろいろな条件があり、また労働者自身の「求める働き方」の違いもあるので、たぶん「最適な働き方」の基準を一律に決めることは難しいでしょう。

ただ、労働者の「働き方改革」を謳うのならば、それは経営者の「働かせ方改革」であってはならない、と思います。そう考えると、国会の審議に上がっている法案は、特に「高プロ制度」というのは、会社が指示する「働かせ方」から生じる労働問題を、労働者側へ転嫁する「働かせ方改革」としか思えません。

上に上げた数字が、「労働時間」を巡る論議の指標となれば、と思って、ここに残しておきます。
計算式のコピペ、引用、リンクは自由、ということにしておきますので。