乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

憲法改正の世論調査


毎日新聞世論調査で、改憲賛成が初めて半数を超えたとか。
憲法改正:改憲賛成51%、反対19% 毎日世論調査


こうしたニュースを読むたびにいつも思うのですが。
憲法についての論議は、「改正するべきなのはどの条文(前文含めて)か」という論議であるはずであって、「憲法改正、是か非か」という論議は不毛ではないかと。
憲法改正」の議論はまず、憲法の「どこを改正するか」という議論であるべきで、そうした具体的な議論を重ねた上での結論として「憲法改正に賛成か、反対か」という結論が出されるべきで、そういう意味でこういう世論調査は不毛ではないかと感じる訳です。


憲法制定から60年を経て、確かに「改正が必要な部分」があるかも知れません。おそらくこの調査で「改憲に賛成」と答えた人の多くもそう考えてのことだと、僕は受け止めます。
この世論調査では、憲法9条の改正に「賛成か、反対か」は明示されていません。改めて「改正に賛成」と答えた人に、「どこを改正すべきか」を尋ねるべきでしょう。


憲法改正論議はあくまで「憲法のどこを改正すべきか」という議論の結果としてあるはずで、先に「改正」を決めて、それから「どこを改正するか」を議論するのは本末転倒ではないかと。
9条についても、実は議論が必要なのは「9条をどの方向へ改正するのか」という問題であって、「9条改正すべき」という主張は、常にその改正の「中身」を問わないまま主張されてしまう。「9条を改正するべきか否か」ではなく、「9条をどういう形に改めるべきか」を議論する必要があるように思います。
毎日新聞世論調査でも、このリンクにあるような部分的な温度差は存在しますし、そうした温度差を明らかにした上で、憲法改正の議論を重ねていく必要があると思います。


僕の個人的な意見は、「自衛隊の存在を認めつつ、より積極的な『非戦国家』をめざす改正ならば賛成」という意見ですが、世論調査的にはこれは「改憲賛成」になるのでしょうか?(笑)