乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

緒形拳氏、逝去


俳優の緒形拳氏がお亡くなりになったとのこと。
もうニュース報道がされてから時間が経っているのですが、ここに書いておきます。


ドラマとかは殆ど見ないので、最後に記憶にあるのは『芸術劇場』で見た『ゴドーを待ちながら』『白野』あたりだったかもしれません。そりゃあ昔見ていたテレビドラマなどでは多くの役柄を演じている姿を見ていたような記憶もありますし、お昼の『NHKスタジオパークからこんにちは』(だったかな?)に出演された時の朴訥な受け答えが印象に残ったりもしています。
思えば舞台でもスクリーンでもはたまたテレビ画面でも、独特の存在感を(主張するというよりは)滲ませていたような気がします。「熱を帯びた役者」とでも言うのでしょうか。どこかで役に徹し、ステージ(あるいはスタジオ)に溶け込みながらも、自らが孕む「役者としての熱」が自然に演技に反映し、役柄としての存在に熱を注ぎ込んでいくような。


言っていることが分かってもらえなくてもいいです。どうも自分でも、訳のわからないことを書いているような気がするし(笑)。
何はともあれ、氏が参加された映画、ドラマ、舞台にはある種の「熱」があるような気がします。そうした舞台・映画・ドラマの「画面」に「熱」を与えることのできる役者だったのかもしれません。そういう意味では、日本のドラマ界でも希有な役者だったのではないでしょうか。


逝去の報道は10月6日。
慎んで、ご冥福をお祈りします。