乱反射の光跡 in hatenablog

なみへいのブログです。hatenablogヴァージョン。

松江徘徊(笑)

namihei_j2007-09-07



いやいや、期待されたりして嬉しいのですが、ほんの数時間うろうろしていただけなので、さほど書くこともないのですが。


松江へ行ったのは8月25日。
以下、長くなりそうな予感(笑)。
こっから先は、ヒマな時にでも読んでください(笑)。松江の話ばかりじゃないし(笑)。


とりあえず早めに羽田空港に着き、チケットを手に入れるためにしばしうろうろ(笑)。自動発券機を見つけて、ボタンをあちこち押すと発券機に「もう一度最初からやり直して下さい」などと言われてしまい(笑)。それでも無事にチケットを手に入れて、搭乗口から機内へ。
空の上では大きく揺れることもなく、晴天のもと、快適な旅でした。富士山を見下ろして、どこかの街を見下ろして、日本海上空へ。
もうそろそろかなと思った頃、眼下に見えてきたのはふたつの海か湖に挟まれて広がる街並み、そして天守閣。すぐに松江市だと判りました。中海と宍道湖は波穏やかで、陽光の中の松江市街はとても綺麗に見え、印象的でした。
飛行機は一旦松江を離れて出雲空港へ。そこからバスでに乗って、ようやく松江に到着です。


しかし、地図もなければガイドブックもなく、初めての土地で、何があって、どこへどうやって行けばいいのか、さっばり分からず途方にくれるありさま(笑)。
実は駅前にはちゃんと観光案内所があって、そこで聞いてみるとかすればよかったのですが、だいたい行きたい所がどこなのかもはっきりしないという(笑)。
それに知らない街をガイド無しで徘徊する、というのが好きなもので(笑)。「途方にくれる自分」そのものもまた、笑えてきて楽しかったりしますが、僕だけかも(笑)。


駅前のバス乗り場で「レイクライン」という、市内の観光施設を周遊する観光バスを見つけ、これで飛行機から見えた松江城へ行ってみることに。「レイクライン」というのは小さな、赤い色に金色の手摺りのかわいらしいバスで、バス停ごとに観光案内がテープで流れます。


で、晴天、真夏日松江城は広い敷地の真ん中にでーんと聳え立ち、天守閣への道のりも広々としていて、日陰がありません(笑)。
とりあえず入場し、展示物を見ながら上へ。個人的には展示品よりは天守閣自体の、柱や梁の構造や、あちらこちらにある戦のための設備が興味深かったです。
扇風機だけの城内は蒸していましたが、最上階からさらに短い階段を上がったてっぺんは四周が全開の展望室になっていて、風がふんだんに入ってきて、居心地最高。みんな、そこで涼んでいかれるようで、意外と混んでいたり(笑)。


松江城を出たらお昼過ぎ。「昼食をどうしようか」などと考えながら、駅の方へ向かって歩いてみることに。…真夏日なのに(笑)。
汗をかきかき交差点を曲がり、信号を渡ると「なんとか大橋」が見えてきたのでそれを渡り(地図を確認すると、どうやら松江大橋らしい)、「天神町」辺りでは何やらお祭りの準備らしき光景に出くわし、ぶらぶら、うろうろしながら歩き続けていると、やがて松江駅の方向を示した標識が。…城から歩いて駅まで戻ってきてしまいました(笑)。汗だくで(笑)。
きっと、汗だくで目的もなさそうにふらふら歩いている、怪しいおっさんに見えていたことでしょう(笑)。


結局駅ビルのそば屋で昼食にして(出雲そば、美味しかったです)、結婚式の会場となるホテルへ。控室で着替えて挙式、そして披露宴です。


披露宴が終われば、外はすっかり夜。そのまま静かな松江駅から寝台特急に乗って、単行本一冊を旅の相手にして、東京への帰路についた訳です。


とまあ、見てきたのは松江城だけ、あとは炎天下で地元の人もまばらな市街地を徘徊していただけという、観光だかなんだか、はたから見ればただの不審人物だったような(笑)。


でも、そんな徘徊中の印象(笑)だけですが、松江は「きれいな街」でした。ひらがなの「きれい」かな、ニュアンス的には。
ただ飾り立てた街ではなく、観光のために他の何かを切り捨てるでもなく、観光の街であり生活の街である松江という街並みが、地元の人々によってごく自然にきれいに保たれているような、そんな印象がありました。観光資源はキレイでもその他の所が放置されていたりするのではなく、街全体がある一定の「きれいな感じ」を保っている感じというか。それは例えば「観光都市」というお題目のためにきれいにしているのではなく、そこに住む人がみな「きれいな松江」が好きで、だから隅々まできれいにしていて、だからこそ街全体に「きれいな街」というイメージが染み込んでいる(うわべだけではない、中まで浸透している感じ)印象がありました。
そう言えば、東京に戻ってこの1週間、舗道に散らばった煙草の吸い殻やゴミを見ながら、「そう言えば松江を徘徊中、ゴミらしいゴミを路上で見たことないな」と、つくづく思い出したりしました。大通りでも、ふと迷い込んだ商店街でも、ゴミらしいゴミが路上に放置されている光景は、全く(ほんとにまったく)見かけませんでした。


きっと、松江に住む人たちはこの街がとても「好き」なんでしょう。だからいつも「きれいに」しておきたい、だから「きれいな街」という印象を、初めて訪れた僕が感じてしまう。そんな感じの街に見えました。その「自然なきれいさ」が松江の本当の魅力の在り処なのではないか、そんな感じを受けたのは確かです。……そう、飛行機からちらっと見た松江の光景が、実際に歩いてみて実感として、その「きれいな印象」を確信に変えてくれた気がします。
……数時間徘徊してただけの印象なので、他の人にとってはどうなのかわかりませんが(笑)。
いつか、時間と金(重要。特に僕には(笑))が許せば、もう一度訪ねて、その印象を再確認してみたい街です。というか、行きたかったのに行ってない場所とか、今回は通りすぎてしまった場所(カラコロ工房とか)が、なんかいくつもあったりするし(笑)。


ちなみに、最初の写真は松江駅前に行く前にバスの中から見かけた「貸本屋」。……今でも営業しているのかどうか、確かめたくてしょうがないのですが(笑)。