HOMEPAL DELUXE スタンダードクッキング 料理の基本 知恵・技・レシピ
- 作者: 高城順子,検見崎聡美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: 単行本
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料理の本の話、続きます。
昨年の後半あたりから料理が面白くなり始めたのですが、何せ参考書が前回書いた『ひとり暮らしのクッキング』しかない、という状況ではどうにも発展性がなくて(笑)。
そんな訳で「初心者にも参考になって、料理の基本的なことが網羅されている本はないか」とあちこちの書店をうろうろしていて見つけたのがこれ。
450ページ全編フルカラーという豪華単行本、つまりお値段もそれなり(笑)。
しかも、その半分近く、前半約200ページが基本の技と用語の解説。
「洗う/米を洗う」といった「流しまわりの仕事」から始まって、「水にさらす」「水に放つ」といったひとつひとつの用語についてカラー写真付きで説明されています。さらには「切る」といった「調理台まわりの仕事」、「焼く/炒める」といった「レンジまわりの仕事」と「電子レンジの技」まで、食材を引っ張り出してから皿に盛りつけるまでの全ての作業が写真つき。魚や海老の下ごしらえなどは数段階にわけて写真で詳細に解説されていたりと、近くに教わる相手のいない僕のような「おっさん」にとっては福音書のようなありがたさ(笑)。
その後200ページほどが料理のレシピ。和・洋・中(韓)に分けて、とりあえず誰もが一度は食べたことのある(一度は食べるであろう)、基本的なメニューが1ページあるいは見開きに纏められて紹介されています。これは「本がバラバラになってもレシピカードとして使えるように」という意味なのかどうか知りませんが(笑)。
それぞれのレシピには全て下ごしらえや用語解説のページが記載され、レシピを見ていてわからないところは前半の解説ページがすぐに参照できるようになっているのも、作りながら見ていてもとても便利。しかもレシピによってはご丁寧に「やってしまいやすい失敗」へのアドバイスもついていて、初心者にとっては基本的なことは殆どこの本でまかなえそうです。
さすがに「スタンダード」ということで、レシピも細かく、ていねい。「手を抜かずに作るときのレシピ」になってまして、カレーのレシピにも、市販のカレールーは出てきません(笑)。ガラムマサラ、カレー粉を混ぜ合わせて作ることになります。
それだけに、このレシピ通りに作るとかなり本格的な料理ができてしまう訳で、それなりの手間が必要になります。要するにこの本のレシピは「手を抜かずに作るときの」レシピで、かなりの手数がかかるレシピになっています。
ま、あとは自分で「どこを手抜きするか」考えればいい訳で(笑)。
この本を眺めていると、料理のポイントは「下ごしらえ」にあり、というのがよく解ります。それぞれの食材に合わせた下ごしらえは手抜きができず、しかも食材ごとにやらなければならない訳で。それに比べたら、鍋に入れて火にかけたあとは、だいたいの料理はかき混ぜながら火が通るのを待てばいいだけ。
この本の最後には伝統料理というか、普段は作らない「おせち料理」や「雑煮」「巻きずし」のレシピも載っています。
今はとても作れない「まつたけご飯」(笑)を含め、とりあえず手元に置いておきたい1冊。巻きずしも、一度くらいは作ってみたいものです。その前に、巻き簀を買ってこないと(笑)。
あと、どうでもいいことですが、ナスを使った料理は載ってません。何でだろ?